にゃん写真『お食事バトル』

もりもりごはん


「おまえ、まだ食べてるの? 食べてあげようか?」

「やだよ〜 あにき、じぶんの食べなよ〜」


「なあ、食べていい?」

「やめてよ、あにき〜」


「ちぇ〜」

「もう〜、あにきのくいしんぼう〜」

もりもり


しかし、こうやってみると、ダンくん、意外と大きいんですよね。
童顔だから「万年こねこ」って感じがしてるけど。
現在、コキチ(兄貴)が5.7kg、ダンくんが3.9kgだそうです。


*


正月に帰省した時のこと。
母がふたりにマグロの刺身をあげました。
※コキチは何でも食べるけど、ダンくんは、まぐろしか食べません。


コキチは、いつものようにぺろっと丸呑みしました。
一方、食べるのがヘタクソなダンくんは、いつまでも「ムチャムチャ」と言いながら、
ちょっとずつちょっとずつ食べていました。


すると、コキチが横にやってきて、パクっ! と、ダンくんの分を食べてしまいました。


ダンくんは、目の前の刺身が消えたのを見て、茫然として、
そのまま横にいたコキチを見つめました。
コキチは「食べたけど、なにか?」みたいな顔して、ダンくんを見上げました。


一瞬間を置いて、我に返ったダンくんは、右手を上げて、


「バシイッ!」


と、コキチの頭をぶん殴りました。


コキチは悪いことをしたと解ってるので、
「やっべ!」という顔をして、腰を低く下げたまま逃げました。


ダンくんは追いかけるように立ち上がって、コキチのお尻をバシバシ叩いていました。


父は、「これが見れただけでも、生まれてきてよかった」などと、
ワケの分からんことを言って大喜びしていました。


このお話は、我が家でもその後、ずっと伝説として語られています。