感想文の書き方

偉そうなタイトルですが、書き方指南ではなく、
私がどういう書き方をしているか、という話です。

それに私は読書感想文を書くのがとても苦手な子どもでした。
今も「レビュー」を書くのは苦手です。

そもそも、「好きな作品」ほど感想は書きづらいわけです。
好きな作品は、「どこが、」じゃなくて「全部!」が好きなわけだから、
一つずつ「ここがよかった」「あそこがよかった」と書いていっても、きりがないし、難しいし、
かといって、分析的に書くのも野暮だし……となる。


気に入らなかった作品の場合は、言いたい放題に文句を書くか、
疑問をていするかすればいいから、逆にはかどりますが、
そういう類いの文章は、残しておく価値があまり感じられなかったので、
うちのサイトにもあった、そういう「ツッコミ感想文」は、
結局、消し去ってしまいました。
どうせ残すなら、愛を含んだ文章だけにしておきたいな、と。


そんな困難(?)を経て、かろうじて残った感想文が、次の5つです。


【1. 映画『桐島、部活やめるってよ』】

面白かったけれど、好き、とまでは思わなかった映画のため、
その冷静さのおかげで、坦々と、分析的に書いてあります。
そのためかどうか解りませんが、ブクログ(レビューサイト)で、
割とたくさん星☆をもらいました。

映画で描かれている「思春期の学生の残酷さ」という主題を借りて、
「登場人物と比べて、自身はどうだったか」という、比較体験談として書きました。
上記の通り、映画自体にさほど思い入れはなかったこともあり、
映画をきっかけにさかのぼった「過去の自分」が主人公になってる文章です。


【2. TVドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』】

これも、「いい歳の独身」という、ドラマ内でも重要な設定と、
自分の現状に接合点を見出して書いたパターンです。
ただ、「桐島、部活〜」と違うのは、こちらは『坦々と』ではなく、
割と作品自体に感情移入して書いていることかな。

もともと感想文のつもりで書いてなかったというのもあり、
結果、自分のお得意の文体になっている実感があります。
ドラマに乗っかって、『自分の言いたいこと』を言わせてもらった、という感じです。


【3. 漫画『ヤコとポコ』】

これがいわゆる、「好きだ!」「感動した!」しか言いようがなく、
思いに言葉が追いつかなかった例(笑)

文章としては、5つのうちで最も不出来だけれど、
5つのうちで一番か二番に好きな作品が、これです。


【4. 漫画『めぞん一刻』】

「アラジン」だの「セカンドバージン」だのといった、
他作品との共通点(=高嶺の花に対してコンプレックスを持つメンズ)
を引っ張ってきて、そこを軸に、話を広げました。

純粋にここだけに絞って書いた方が、文章としてはよかったとは思いますが、
響子さんがめんどくさくて好きだな~とか、
古い作品もいいもんだよ~という余談も書きたかったので、もりもりになってます。

まぁブログだからいいや、って感じですが、
読書感想文として提出するなら、もりもりになった前半は端折るべきですね(笑)


【5. 漫画『ベルサイユのばら』】

良作ゆえに、読後、熱が上がり、言及したいことがたんまり出来てしまって、
なかなか書けずに困っていたところ、現在放送中との朝ドラに対して、実際に、
「アンドレを見習え!」と叫んだところから、文章の方向性が定まりました。
「これは、アンドレの話に絞ろう」と。そしたら面白く書けるかも、と。
ありがとう、萩尾律。
よって、アントワネット様について言及しなかったのは、
終わりに書いてある通り、敢えて、です。

「笑い」をメインに持っていこうと意識して書いた割に、
終わりが意外と真面目な書き方になってしまったのは、想定外でした。

* * *


……と、つまり、どれも、「作品全体について語る」のではなく、
作品の中の一側面を文章の主軸にして、書いているわけです。(※ ヤコポコを除く)
ということに、今、自分で気付きました。(こらー!)


というわけで、まとめますと、

  1. べらぼうに好きな作品ではなく、「結構好き」くらいの作品を選ぶ
  2. あるいは、「猛烈に共感した」or「猛烈に書き甲斐のある」テーマがピックアップできる作品を選ぶ
    (上の例だと、「人との差異を受けいれること」とか、「コンプレックス持つメンズ」とか、
    「アンドレ」がそれにあたる)
  3. テーマを一つに絞る。作品全体について語ろうとしない。
  4. 自分の話に持っていく。

……という感じでやれば、書きやすいかもしれません。
例えば私に、「赤毛のアン」について書け、と指令が下ったところで、
たぶん、ろくな文章は書けない(笑)
かろうじて「マシュウの愛」をテーマにして、それについて語ったとしても、
作品の全体が好きすぎるわけだから消化不良になって、満足いく感想文にはならないでしょうな。

(※そういえば、たしか氷室冴子さんが、「いとしのマシュウ」ってエッセイ書いてたなぁ。
文庫本のベルばら、それぞれの巻に解説がついていたけど、
氷室冴子さんのが一番面白くて、他はううーん?だった。)


また、あくまでこれは、私の「感想文」の書き方であって、
「レビュー」を書くにはたぶん相応しくないやり方だろうなぁと思います。
夏休みですので、読書感想文を書け、という宿題が出ている学校もあるかもしれませんが、
そうしたときに、ちょっとでも参考になれば幸いです(笑)


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