「ベルサイユのばら」と、身を焦がす蛍先日、少々お褒め申したNHKを今日はいきなり「ディスる」というのは気が引けますし、何より、「一つの作品の話をするのに、他作品を引き合いに出して持ち上げる」というのは、あまり品がよくない。そう思いつつも、その対比があまりに鮮烈だったので、話題として採用させて頂きますが、とりあえず、今期の朝ドラ「半分、青い。」は、ひと月ほど前に、脱落しました。最初は楽しく見てたんです。でも途中から「あれ?」「どうなん?」が繰り返され、最終的にトドメを刺してくれたのが、準主役ポジションであろう、萩尾律(演・佐藤健)。だって、この萩尾氏、「オレ、恋人が出来たから」と、幼なじみの主人公を自分から遠ざけ(実質、振って)、その幼なじみに5年ぶりに駅で偶然再会した...19Jul2018感想文archives
「めぞん一刻」と、男の子のプライド古い漫画ってテンポに馴染みがなかったり、台詞が今では考えられないほどにくさかったりして、なかなか読み進められないことがあります。けれど、それも結局「作品による」ということを教えてくれたのがこの作品と、のちに出会う「ベルばら」でした。ですので、もし、「タッチ」を古い漫画だからと敬遠してる方がいらしったら、「そんなバカな思い込みはやめて、とりあえず今すぐに読みなさい!」と言いたいです。「上杉達也」を超えるカッコいい男には、なかなか今も出会えていません。あ、フィクションの中での話です。さて、そんなあだち充の漫画の主人公が、大方、「やれば出来る系のイケメン」なのに対し(ただし「みゆき」の真人さんは除く)、めぞん一刻の主人公・五代くんは、「ダ...27Aug2017感想文archives
映画「桐島、部活やめるってよ」と、あの頃の私(銀魂で「城島、リーダー辞めるってよ」ってパロディあったのを思い出す)作者が平成生まれ、つまり学生時代が遠い昔でないということに一番の納得。これを見てみ、と言ってくれたのも、90年代生まれの子。「『部活必死な童貞』と『ヤリまくりの帰宅部』のどっちがいい?」なんてセリフが冒頭で出てくるけど、その両サイドを描き分けるために、もっと広く言えば、高校生の生々しい様子を描くために、「桐島が部活を辞めた」ってきっかけがあるだけ。だから作中に桐島は基本、出てこない。この映画を観ると、たぶん、大学生くらいまでの子たちは、割と近い記憶にまだ胸が痛くなったりするだろうし、だいぶ時間が経っちゃった大人でも、もしまだ、人間関係の苦痛さに浸かっている場合は、...18Jul2013感想文archives